金色の宇宙人(その1)

※ この投稿は、2019年7月にFacebookに投稿した記事の再掲です。

少し前の話になるが、僕が現在受講中のあけみちゃん講座の認定セラピストで、友人でもある、あこちゃん( 辻元 晶子 さん)の個人セッションを受けた。

あこちゃんは、僕が昨年から受講しているあけみちゃん講座でアシスタントとして参加していて、何度もご一緒しているので、多くを語らなくとも「わかってくれている」という安心感がある。その安心をベースに、昨年からずっと自分の中で疑問符として浮かんでいる「自分は泣けず、感情解放が起きない。だから自分がカウンセリングをしてもクライアントの感情解放は出来ないのではないか」というテーマをストレートにぶつけてみた。

ヒアリングといくつかのやりとりがあった後、あこちゃんは、セルフ・アウェアネス・スキル(SAS)を試してみましょうと提案した。SAS。名前は知っているが受けるのは初めてだ。

途中経過は省略するが、目を閉じて、マインドルフネス状態になった僕に、あこちゃんは「感情を感じなくなったときまで遡って下さい」と言った。そう言われて頭に浮かんだのは小学校低学年の自分だった。何か特別な体験を思い出したわけではない。しかし既にそのときに「どうせ世界はこんなところ」と絶望し「願いは叶わない。だから自分は諦める。」と信じていた。

次に「では、願いは叶わないと信じた最初の場面はいつですか」と問われる。問われて出てきたのは3~4歳の自分。ここでは「父は僕の願いと異なったものを与える。だから父は拒絶する。母は求めてもくれない。だから諦める。」と信じていた。そしてそう感じるとき、泣きたい感じと身体をジタバタしたい感じがあって、左目にうっすらと涙がにじんだ(あとで気がついた)。

・・・実はこのあたりまでは「既に知っていた」ことだった。この1年で他の療法によって体験してきたことに含まれていることだったのだ。

マインドフルネスになったまま、もう一人の冷静な自分が見ているのもいつものことだ。

「ここまではわかってる。問題はここに至っても僕の感情解放に到達しないこと。泣きたい感じはしても泣かないし(実際にはうっすらと涙がにじんでいたのだが)、ジタバタしたいという感覚はあってもジタバタしようという気持ちにもならない。解放のエネルギーは出てこない。どうするの、あこちゃん?」
と、第三者的にセッションを眺めている自分がいた。

そんなことはおかまいなしに、あこちゃんは続けた。

「では、その拒絶の感情、諦めの感情をはじめて感じたときに遡って下さい。」

ええ?さらに遡るの?

(その2に続く)