映画「プリズン・サークル」

仲間内で話題になっている映画を観てきた。

「TC(Therapeutic community:治癒共同体)」という手法を刑務所の入所者に取り入れ、教育的側面から更生を図ろうというものだ。欧米で効果があると認められているものだが、日本ではこの映画に出てくる「島根あさひ社会復帰促進センター」でしか取り入れられていないようだ。

映画は、4人の若い入所者を中心に経過を追っていくが、最初は罪の意識も薄く、また自身の子供の頃の記憶もなく、そもそも感情とつながっていないように見える4人が、それぞれに自分自身の本当の感情につながったとき、自分のしてしまったことに気づき、他人と自分自身の痛みを感じ、葛藤していく。

自分自身の痛みがわからなくなってしまったから、人の痛みもわからないのだ。自分が本当に欲しかったものがわからなくなってしまったから、生きている意味もわからなくなってしまったのだ。

TC受講者の出所後の再犯率は、非受講者の1/2だそうである。カウンセリングの有用性がこの映画を通じて認知されて欲しいと思う。

映画「プリズン・サークル」ホームページ
ネタバレでも中身を知りたい人向け
この映画も気になるなあ・・・。
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