トラウマ・リリース・セラピー(その3)キネシオロジー

※ この投稿は、2020年11月25日にFacebookに投稿した記事の再掲です。

殿は、僕が待合室にいる間に書いた「『トラウマ・リリース・セラピー』を受けるにあたって気になっていること」を元にして、セラピーを始める。

「これでセラピーの入り口を決めるんです。まさおさんが書いてくれた『罪悪感』と『自分の感情につながれない』。これを掘り下げて掘り下げて、この感情の大元がどこにあるか。まさおさんのものなのか、それとも他の誰かのものをダウンロードしたのか、もしくはカルマなのか。そのへんを診ていくんです。」

「最初に、まさおさんの今の状態を調べますね。セラピー後、数値がどう変化するか診ますから。」

左手を天に向かって伸ばすと、後ろから殿が僕の左前腕を左手で握り、位置をずらしながら、握ったり緩めたりする。筋反射を診ているのだろう。

「クンダリーニは・・・63ですね」

いきなり「クンダリーニ」が出てきたのにもびっくりしたが、63などという細かい数値を言われたのにもびっくりした。計測器など使っていない。

これは僕の想像だが、殿は、頭の中で診断箇所と数値をイメージしながら、僕の筋反射を診ているのだろう。反応の一番大きいところを診断結果として伝えてくれているのだ。

「クンダリーニは、生命エネルギーとつながりますので、セラピストとしては、もう少し数字が高い方がいいんですよねえ・・。」
「サーチュイン・・・64、テロメア・・・6600・・・」
「コルチゾールも高めですね。細胞膜は酸化傾向。・・・原因は・・・ストレスですね。」

全体としてあまり状態はよくないということらしい。

会社員時代ならともかく会社を辞めた今、過大なストレスなどかかっているとは思えないのだが、と伝えたところ、殿は、「ストレスがどこから来ているか、診てみますね」とのこと。

「マインドが70%。身体が30%ですね。マインドからの影響が大きいようです。」

トラウマ学で言うところの「マインド」は、肉体の身体をとりまくように覆っている「見えないボディ」のことだ。「無意識」も含めた包括的な精神体といったイメージである。「マインド」と「身体(肉体)」は相互に作用を及ぼしている。「マインド」が病気になれば、その影響を受けた「身体」も病気になる。そのまた逆もしかりだが、「マインド」から「身体」への影響の方が結構大きいそうだ。そして、僕のストレスは、その70%が「マインド」から来ているということだ。

「では、まさおさんの『マインド』の強く発現しているところを診ていきますね。」

(その4)に続く