ハコミセラピー(その2)デモ・セッション

※ この投稿は、2019年8月にFacebookに投稿した記事の再掲です。

ハコミセラピーの2日目はデモ・セッションだ。午前と午後、参加者が一人ずつ志願してセッションが行われた。

ハコミセラピーのフルセッションを見るのは初めてだ。なのでたかだか2セッションを見ただけで「これがハコミか」などと言えるわけもないのだが、それは承知の上で言うと、ゲシュタルト・セラピーとよく似ているな、と思ったのだった。

一つは、セラピストは、いつもクライアントの「今ここ」にいること。テーマが過去の辛い体験であろうと、未来への不安であろうと、セッションの焦点はいつも「今ここ」だ。

もう一つは、徹底的にクライアントに寄り添うこと。これはゲシュタルト・セラピーよりもっと細やかで丁寧かもしれない。カウンセリングで、セラピストはクライアントの斜め後ろをついて行くと言われるが、ハコミの場合、クライアントのどちらかの肩から背中に、ほとんど間をあけずにくっついている感じだ。実際、今回のセッションでは、(相手の許可を得て)セラピストはクライアントの身体にずっと手を添えていた。

テイク・オーバーやプローブといった(これらの用語の説明はなかったが)声がけも、セッションの中で自然な流れの中で、特段「これから声がけしますから」などと予備動作もなく、流れるように、またいろいろと手替え品替えやっていた。セラピストが気になったり、気がついたら、都度声がけするといった感じだ。

周りの参加者の力も大いに借りる。まず初めにセラピストはクライアントに「誰か脇にいてもらいますか?」と訊く。その方がクライアントが安心するなら、参加者から人を選んでもらって、クライアントの隣にいてもらったり、肩を触れていてもらったりするのだ。

僕は「代理」の役で引っ張り出された。自分のセッションではないので中味は書けないが、僕はクライアントを脅かす存在で、他の参加者が総出でクライアントと僕の間に立って楯となり、僕を追い出すのだ。

最初は石もて追われた。が、それでは済まされず、穏やかに追い出してくれとか、(僕を)機嫌よく追い出してくれとか、追い出すのはやめて、弱らせて泣かせてくれとか、クライアントからいろいろ注文がついた。代理役でこれだけ演技力が必要だったのは初めての体験だ(笑)。

そして「石もて追われた」とき、僕の中の何かがうずいた。小さくなって崩れ落ちそうな感じだった。瞬間に、昨年自分がクライアントとなってやったセッションを思い出した。きっとあのときの自分と結びついている。

・・・

2日間あっという間だった。

丁寧で繊細。
2日間のワークショップでのハコミセラピーの印象だ。

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