※ この投稿は、2020年11月25日にFacebookに投稿した記事の再掲です。
歯科問診票とその後渡された白紙(「トラウマ・リリース・セラピー」に関してご自身が気になっていることを書いて下さい、と言われて渡された)を書き終えると、すぐに診察室に呼ばれた。小さめの治療椅子に指示されて座ると、奥の方にまだ「普通の」歯の治療に来ている患者さんが見えた。
メガネを取り、タオルを顔にかけられので、周りは見えなくなった。声しか聞こえない。最初は歯科衛生士さんによる歯磨き、歯石取り、歯の状態のチェック・・・。普通の歯科検診だ(笑)。
それが終わって、いよいよ殿の登場。トラウマ・リリース・セラピーと殿の出会いの話や、そもそもこのセラピーが、オステオパシーをベースにしていることを聞かせて頂いた。殿は、オステオパシー、クラニオセイクラル、そして、後述するトラウマ・リリース・セラピーにおける診察で威力を発揮したキネシオロジーの心得があるらしい。しかも専門は遺伝子だという。いったいどんな歯科医師なんだろう(笑)。
歯科検診が終わると顔にかけたタオルが取られ、椅子を移動する。入ったときにいた他の患者さんは、もういなくなっていた。
「じゃあ、これからトラウマ・リリース・セラピーをさせていただきますね。」と殿が言う。
ふと気づいて僕が問う。
「え、先生、お昼はどうするんですか?」
「セラピーのある日は、僕はお昼食べずにやるんですよ。」
と、殿が笑う。
この時点では僕はまだ、今日は午前中は治療して、午後は休診して、セラピーをされているのだろうと思っていた。
しかし、そうではなかった。
セラピー終了後、診察室を出たら、待合室には患者さんが何名も座って名前を呼ばれるのを待っていた。
殿は本業の歯科治療はきっちりやりつつ、本来は休憩時間となるべき時間をセラピーに当てているのだ。
殿、大変じゃね?
(その3)に続く