※ この投稿は、2020年11月25日にFacebookに投稿した記事の再掲です。
キネシオロジーで、僕の両親から「ネガティブ感情」の元をたどっていった殿が言った。
「まさおさんのこの感情は、お母さんのお母さん。つまり母方のおばあちゃんから来たものですね。」
それを聞いて、僕は口をはさんだ。
「母は、自分の母親のことは何も知らないんです。」
僕の母は養女だ。四国高知県の寺の娘として生まれたらしいが、幼い頃に養女に出されており、血のつながった実の家族についての記憶はない。養女となって、東京五反田で料亭を営んでいた養父母からあとで話を聞かされたらしい。父、母、そして兄がいたらしい。
「そうですか。では、この感情がお母さんの実の母親から来ているのか、養母から来ているのか調べますね・・・うん、これは実の母、血のつながったおばあちゃんのものですね。」
「実の娘を養女に出さなければならなかった、おばあちゃんの悲しみ、傷つき、罪悪感、それがまさおさんに継承されているんですよね。そのおばあちゃんの悲しみを理解し、赦すということなんですよ。」
殿と話をしているうちに、あることに気づいた。僕の母は上述のとおり実の母を知らないが、僕の父も実の母を知らなかった。父が幼い頃、酒豪で奔放な祖父に愛想を尽かして、息子である父を置いて、実の母は家を出てしまったのだ。
「お母さんもお父さんも実の母親のことを知らないのですね。まさおさんはそういう親を選んで生まれてきたんですね。まさにカルマの解消です。」
「それから、おばあちゃんからのメッセージがあります。おばあちゃんからまさおさんへのメッセージです。『これから、コミュニケーションがすごく大事だよ』ということです。」
え?キネシオロジーで絞り込んだ事柄とは違う次元から出てきた情報のようだぞ。
驚く僕を尻目に、殿が話を続ける。
「まさおさんは、本来、描写する、人に説明をする、人前で話をするとか、進行役を務めると言ったことが好きだし、得意なんだよということです。事実をわかりやすく、刺激的で人間的な物語にして伝えること。無機的なものに命を吹き込んで、アイデアに活力を与える。生きる上で大切な情報を多くの人の心に残し、それを聞いた人たちは行動に駆り立てられる。いずれ、周りの人達から、まさおさんの話が聞きたいと言われるようになる。そうなって欲しいし、それが出来る。それがおばあちゃんからのメッセージです。」
確かに部分的には納得する。文章は褒められるし、実際書くのは好きだ。けれど・・・。とりあえず、殿の伝えてくれたメッセージは、出会わなかったおばあちゃんからの思いということでそのまま受け取っておくことにした。
「言葉・・・言葉ですね。ドラマチックで力強く、聞いた人に強い印象を与える言葉。伝えるべきことを印象に残すように伝える。そんな言葉を探す努力ですね。」
と、殿がダメ押しをした。
「今のは脳・遺伝子・・・つまり身体から入ったトラウマの大元なんです。実は、そろそろリリースに入っていく時間なんですが、今回カルマがすごくはっきり出たので、今からカルマの方を見ていきましょう。」
(その6)に続く